京象嵌 小野について
「少しでも良きものを後世に残し、社会に恩返ししたい」
その思いを胸に日々精進しています。
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御挨拶
Message
【象嵌】・・・御存じですか?
伝統工芸だと御存じの方は、かなりの博識だと思います。
「遺跡から出土した鉄製道具に象嵌が施されていた」といった内容でマスコミで取り上げられたり、歴史教科書等で記述されていると言えば、
気付かれる方も多いのではないでしょうか。
象嵌は、人類が鉄の精錬技術を身につけた頃、既に存在していた最も古い工芸技術です。
物産店等で象嵌の実物を御覧になられた方は、‘意外と高価な漆を塗った金銀のアク
セサリー’と思われたのではないでしょうか。
象嵌は、多くの作業工程を経て、一つの商品が漸く完成します。細かな作業を要するため、金槌や鏨といった道具の多くは自作です。
そのため一人前の職人になるには、膨大な時間と根気が必要となります。
伝統産業は、社会の変化により生活必需品でなくなったが故、衰退してしまった…よく耳にする話です。
伝統が途絶えてしまったもの、途切れる寸前の技術も数多くあり、どこか寂しさを感じさせます。
象嵌も同様、需要の低迷・後継者不足・原材料不足等の悪循環に陥り衰退の一途を辿っています。
現状を嘆いていても始まりません。先ずは、「伝統工芸・象嵌」を多くの人に知っていただきたい。
その思いからwebサイトを開設しました。
我々の豊かな社会は、先人の努力の賜物です。「少しでも良きものを後世に残し、社会に恩返ししたい」と思い現在に至っています。この職業を通じ、どれだけ多くの人に喜んでいただくことができるのか、理想を現実にすることは決して平坦な道ではないでしょうが、そんな工房でありたいと思い日々精進しています。
京象嵌 小野 店主